熱中症が起こる天候と言えば、「炎天下」「猛暑日」といったキーワードを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、熱中症が起こりやすい天候は「日差しが強い日」というだけではありません。
熱中症に注意すべき日を数値で分かりやすく表すと、以下のようなことが言えます。
- 気温30℃以上
- 湿度60%以上
つまり、特に気を付けたい日は、太陽が照っているだけではなく、気温と湿度が高い時だと言えます。
目次
熱中症が起こりやすい時期はいつ?
「湿度が高い時」と言えば、きっと、あなたは、梅雨の時期が真っ先に思い浮かんだのではないでしょうか。
そうです、あなたの予測通り、熱中症が起こる時期については「梅雨」がポイントとなります。
熱中症患者は梅雨が始まる頃、毎年6月頃から増え始めます。そして、梅雨があける7月頃から急増し、ピークは夏休みが始まる7月下旬頃です。それから緩やかに減少していきます。
このような推移になる原因としては、気候の変化に体が追い付かなくなることが考えられています。
気候の変化で体が辛いと思う日があれば無理をせず適度に空調を利用するなどしましょう。
熱中症予防のポイントは?
重篤化すると命をも脅かす危険性のある熱中症ですが、予防することも可能です。
熱中症は以下のような状況で起きやすいと言われています。
- 高温多湿な環境
- 体調が悪い時や体力が衰えている
- 体に熱がこもっている(体温調節がうまくできない)
- 水分やナトリウム不足
予防のポイントは、上記のような状況を作らないことです。
つまり、原因を作らないように対策すれば良いということです。まとめると以下のようになります。
- 適度に空調を行う
- 体調を整えて体力を養う
- 体に熱を溜めこまない工夫をする
- 適度な水分(栄養)補給を行う
1つ1つを見てみると、どれも難しいことではありません。
例えば、部屋の中で暑いと感じたら扇風機やエアコンを使用する、屋外で活動する時には風通しの良い場所や日陰を選ぶなどです。
また、日傘や帽子で太陽の熱を浴びないようにしたり、風通しのよい薄手の服を選んだりすることも対策のひとつです。
このようなちょっとしたことで熱中症は予防できます。ぜひ今日から意識して対策を始めてみてはいかがでしょう。
熱中症予防に良い服装
体に熱を溜めこまないように、涼しい服装を選ぶ事は熱中症対策になります。
ちょっとした服装の工夫や、選び方で熱中症対策を始めてみませんか?
熱中症対策になる服用選びのポイントは、「外からの熱を遮ること」と「体に熱がこもらないようにすること」です。
このように言うと少し難しく感じてしまいますが、涼しく汗をかきにくい服装を選ぶようにすると良いです。
どのような服を選べば良いか分からないと言う方は、まず汗をかきやすい体のポイントに着目してみましょう。
例えば首回りです。職場で許されているのであれば、ノーネクタイのクールビズにチャレンジしてみても良いですね。
そして、見落としがちなのが服の締め付け部分です。ベルトや下着などはきつすぎないものを選びましょう。
特にトップスとボトムスが重なるベルト周りは熱がこもりやすいですね。可能であれば上着はズボンの外に出してみてはいかがでしょう。
さらに素材や色の選び方も工夫のひとつです。
コットン(綿)やリネン(麻)は素材の中でも風通しが良いと言われています。また、色は黒よりも白の方が熱を吸収しにくいです。