体温調節の働きが異常になる病気
「暑さや熱で発生する体調不良の総称」です。
近年は毎年夏頃になるとニュースでも耳にしますね。
「子供の頃は
そんなニュースはほとんど聞いたことがなかったのに。」
と思っている方もきっと多いでしょう。
実は、熱中症死亡数は1990年前半頃までは、
年間100人未満であることがほとんどで、
多い年でも200人を超えることはありませんでした。
しかし、1994年頃から急激に増加しつつあります。
中には、「今の子供は昔に比べてひ弱だ、過保護だ。」とおっしゃり、熱中症の原因もそれによるものだと考える方もいらっしゃるようですが、そうとは言えないのも事実です。
昔と今を比べてみると、環境も大きく変化しています。
例えば、都会では芝生を見かけることはほとんどありませんし、
住宅密集地やビル群では夏も冬もエアコンを可動させているのが当然の光景になっています。
また、近年は地球温暖化という言葉もささやかれていますね。
何かひとつに原因を断定することはできませんが、このような気温上昇の要因がさまざまあることも熱中症が増加した理由のひとつに数えることができるのです。
熱中症と言えば、炎天下で作業やスポーツをする人特有のものだとイメージされる方も多いのですが、実はこれも正確ではありません。
最近では、普通に生活をしている自宅や街中でもリスクがあることが分かってきています。
また、老人や幼児といった年齢や身長・体調・体質など、人によってもリスクは異なります。
いったいどんな人にどんなシーンでリスクがあるのか、またそれを防ぐためにはどうしたらよいのか、これを知っていれば自身だけではなく家族の体調管理にも役立ちそうですね。