熱射病も熱中症の症状ですか?
夏になると良く聞かれるのが『熱中症』と『熱射病』です。
両者は同じものと思っている方も多いのですが、
厳密には違います。
熱中症は、暑熱で起こる障害の総称です。
そして、熱射病は暑熱の影響により、自身で体温調節をすることができなくなって起こる障害のことをします。
つまり、熱射病は熱中症の症状のひとつであると言えるのです。
熱射病の症状は主に、高熱・全身のけいれん、
意識が朦朧とするなどが挙げられ、熱中症の症状の中でも重篤な状態です。
発症が疑われる場合には、すぐに医師などにかかって治療を受ける必要があります。
状況によっては救急車を検討しても良いでしょう。
熱射病は暑い場所にいたからと言って突然起こるわけではありません。
だるい・めまいといった軽い症状から始まり、
吐き気・頭痛・脱水症状・体温上昇と体調が悪化し、最終的には熱射病となってしまうのです。
これは放っておくと、多臓器不全や昏睡、最悪の場合には命に係わる事態になってしまいます。