熱中症はどんな場所で起こるのでしょうか?
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日なたや風通しの悪い屋外は危険
熱中症は炎天下で長時間活動をしている人に起こるものだ。このように考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
実際に、毎年夏になると部活動や体育の授業中に熱中症にかかる子供の話を耳にしますね。では、そもそもこの症状はどのようにして起こるのでしょうか。
暑い時、人間は汗をかきます。これは体温を調整する為にも大切なことです。しかし、大量に汗をかくと、体の水分が失われたり、ナトリウム多く排出されたりしてしまい、体の機能を正常に維持できなくなってしまうのです。
つまり、炎天下というシーンだけではなく、汗をかきやすい場面で熱中症は起こり得ると言えるのです。
例えば、湯気が立ちそうなほど熱気を帯びた道路、街中の人混みなども熱中症が起こりやすい場所に挙げられます。ちなみに、目安としては気温が30度以上、湿度が60%以上になる場所では特に注意が必要です。
気を付けなくてはいけないのは、初期症状はとても軽いということです。
ちょっと疲れただけ、ただの立ちくらみだと思っていたらそれが熱中症の初期症状だったということもあり、無理をしたり放置したりしていると症状を悪化させてしまいます。
こんな屋外環境では注意が必要です。
毎年耳にする熱中症のニュース
「私は運動をしないから熱中症は関係ない。」
と思ってはいませんか?
実は、熱中症はスポーツの場面だけではなく、街中やレジャーシーンでも起こり得ます。
実際にビニールハウスで農作業をしていた人や、アイドルの野外コンサートで熱中症になってしまい倒れた人もいらっしゃいます。
では屋外の熱中症、特に気を付けたい場所とはどのような所なのでしょうか。
特に注意したい屋外での状況をまとめると以下が挙げられます。
- 日陰がない
- 風がない
- 高温多湿
- 熱気がこもりやすい場所
- 道路や建物など、照り返しのある場所
ご自身やご家族の活動を思い浮かべてみて下さい。
例えば、お買い物に行く途中や通学途中で強い日差しやアスファルトからの熱気を感じたことはありませんか?
また、夏のお祭り会場などで、人混みにもまれて沢山汗をかいた経験はありませんか?
この他にも、お庭でのガーデニング、公園など、熱中症の危険が潜んでいる場所は日常に多く潜んでいます。
屋内の熱中症
屋外には、熱中症の危険が多く潜んでいます。
特に、気温が30度以上、湿度が60%以上の場所では注意が必要です。確認された熱中症のうち、
約6~7割は屋外で起こっているという統計もあります。
しかし「熱中症イコール外で起こるもの」というイメージが強いのですが、実は屋内で起こる熱中症も決して少なくはないのです。冒頭で気温が30度以上、湿度が60%以上の場所では特に注意が必要と述べましたが、これは何も屋外だけで起こる条件ではありませんね。
室内でも同様に、気温と湿度が高く、さらに風通しが悪くて熱気がこもりやすいような場所では熱中症が起こりやすいと言えるのです。
例えば、キッチンも普段は涼しい場所でも、火を扱いはじめるとあっという間に暑くなってしまいます。また、トイレで考え事をしていて気が付いたら結構な量の汗をかいていたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「家の中に熱気がこもるような場所はない。」と思う方も多いでしょうが、時間帯や使用状況によっては家の中にも危険な場所が存在するのです。