体温調節の機能

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『汗』と熱中症予防

熱中症は屋外でも屋内でも危険が潜んでいます。

こう聞くと、常に熱中症の危険にさらされているように思ってしまい、とても不安に感じる方も多いでしょう。しかし、安心して下さい。

熱中症は防げないのでしょうか?

人間の体にはある程度の熱の影響から体を守る機能が備わっているのです。

それは『汗』です。

人間の体の温度は大きく分けて2つあります。1つは『体温』、もう1つは『肌の表面温度』です。体温は体質や環境によって微妙に違いはでますが、おおよそ36~37℃くらいに保たれています。そして、表面温度は30℃くらいに保たれていると言われています。

これは人間に適した温度で、多少の変動はあってもこれより低すぎたり高すぎたりしてはいけません。この適温を保つ為に人間には体温を調節する機能が備わっており、体温が高くなると熱を下げようとし、逆に体温が低くなると熱を閉じ込めようとします。

このような体温調節の現象として表れるもののひとつが『汗』なのです。
つまり、汗は体温の上昇を抑えて熱から私たちの体を守ってくれるものであり、さらに熱が上がりやすい環境や熱中症の危険がある事を知らせてくれるサインにもなっていると言えるのです。

しっかり汗をかけば熱中症になりませんか?

気温や湿度が高い所では熱中症に注意が必要ですが、私たち人間の体にはもともと体に熱を溜めないための体温調節機能が備わっています。
暑い時に汗をかくのも体温調節のひとつで、肌表面で汗が蒸発することで体の熱を放出させます。これにより、暑いからと言ってすぐに熱中症になってしまうわけではなく、ある程度の暑さには耐えることができるのです。

しかし、汗をかけば熱中症にならないという訳ではありませんので、この点については注意が必要です。汗をかいても熱が放出できなかったり、汗を多くかことで体調不良のきっかけになったりすることもあるのです。

汗をかいても熱が放出できないと言うのは、例えば、気温が高い時や湿度が高い時などです。外気の温度そのものが高いと体の熱をうまく放出できませんね。

また、汗は蒸発することで体の熱を発散させる助けをしますが、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなってしまうのです。

そして、汗を多くかくことで体の水分やそれに含まれるナトリウムなどの栄養素が失われてしまうことも問題のひとつです。

このような体の熱を発散できない、汗をかきすぎるといった状況になると、熱中症のリスクが高まります。

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