熱中症になるとどんな症状が現れますか?
熱中症と言っても症状は皆同じではありません。
熱中症は暑熱で起こる体調障害の総称です。
いろいろな症状をひとまとめにして
「風邪」と言うのと良く似ていますね。
しかし、熱中症の症状は一様ではないと言っても、
良く見られる症状というのはいくつか挙げられます。
熱中症は、その症状から熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病に分けることができます。
例えば、頭がボーッとする、だるい、めまい、立ちくらみなどです。
これらは軽い症状ですが、酷い場合にはひきつけや意識障害が起きてしまうこともあります。
軽い症状の場合には水分を補給したり、
体を冷やしたり、涼しい場所で休んだりしていると次第に回復します。
ただし、上記で挙げたような重い症状があった場合には、
救急車を呼ぶことも検討しなくてはいけません。
また、注意したい症状のひとつに『脱水症状』があります。
たくさん汗をかきすぎて、体の水分が失われてしまうと起きることがあります。
症状としては、頭痛がする、吐き気がする、
全身の力が抜けたような無気力感などが挙げられます。
水分だけではなく、汗と一緒にナトリウムなどの体に必要な成分も失われている
可能性がありますので、病院で医師の診察を受けるようにされて下さい。
熱中症の症状と、重症度をチェック!
熱中症は重症度によって、I度、II度、Ⅲ度に分類されます。
熱失神
全身の血液循環量が低下し、脳への血流が一時的に不足し、めまいや立ちくらみ、失神が起こります。
熱けいれん
大量の発汗で血液中のナトリウムが欠乏し、筋肉の痛み、こむら返り、硬直などが起こります。
熱疲労
大量の発汗で脱水症状が現れ、頭痛、吐き気、おう吐、全身の倦怠感、虚脱感などが起こります。
熱射病
脳による体温調節の椙能が失われ、体温が40℃以上に上昇し、発汗が止まります。
ひきつけや、呼びかけや刺激に反応しなくなるなどの意識障害が起こります。